その昔、北岡神社の夫婦楠を撮影するためにカメラを買いました。

その時のフィルムをスキャニングしてみました。残ってました。

プロのカメラマンに頼む経費もなく、自分でいつでも移動出来て撮影できるメリットもあり、

安いキャノンのEOSクォーツデイトと言う、EOSキッスの前身のようなカメラを買いました。

宇土保健所からの依頼の水に関するパンフレットの撮影に、長女が水を飲むシーンを提案しました。

その時の担当の方の『これは波佐間さんの娘さん?だったら採用ですよ!』の一言で表紙として使っていただきました。

あの頃の担当者の方は粋でした。

その後、印刷ではネガよりもポジフィルムの方が発色が良いという事で、

たいしてマニュアルで写せる技術もないのにポジで撮るようにしました。

しかし、これがなかなか難しい。

とある施設を県内くまなく四十ケ所くらいを撮るのに天気や方角に左右されます。

露出計も持っていないのにジャストな色合いを出せる写真がなかなか撮れない。

ある意味オートでカメラ任せの方が良く撮れる事もわかりました。

しばらくして『優美塾』と言うカメラとパソコンの塾に誘われて習いました。

そこで見たのは写真の切り取り方やそのものの撮り方の感性は人それぞれで芸術的な部分では

自分には向いていないという事でした。

物撮りや印刷の表紙などの為に撮る建物などはそのものなので撮りやすいんですが、

風景や抽象的なモノの撮影はそれぞれの感性なので難しいのです。

建物用にシフトレンズを購入しました。

カット的に使う写真も出会いがあり、某百貨店の撮影をされていた新和町に移住されたプロのカメラマンの方にお借りしたりと

カメラを通じて色んな方と知り合うことも出来ました。

米村さんからご紹介いただいたフォートよしおさんも昨年でお辞めになられました。

マミヤの中判のカメラも購入して645のフィルムで撮ったりもしていました。

これまたすべてマニュアルで写すので大変難しい思いをしました。

物撮りで光量が足りている時は良いんですが、ストロボとか必要な時は色調整絞やシャッタースピードがわからなくなります。

その後、従姉妹の結婚式の写真撮影の依頼がありましたが、良い写真が撮れてなくて失敗してしまいました。

プリントする場合はネガフィルムの方が調整しやすいと言われていたのに何で使わなかったのか、

発色を考えてのポジフィルムでしたが、ポジフィルムの難しさを解っていなかったように思います。

今でも申し訳なかったなと思うわけであります。

現像費もネガからプリントするのよりも、ポジからプリントするのは数十倍していました。

プリントも少し濃ゆく出るんです。

ネガの方がプリント用の発色は良かったですね。

水前寺の『クリエイト』さんに発注していたような

今でも綺麗に保存できているフィルムです。

その後、EOS10Dと言う一眼レフのデジカメが出るので購入し撮影することになります。

レンズはそれに見合わないくらい高性能な望遠ズームなどを購入しました。

解像度が簡単なデジカメが高性能になっていきました。

ここで、EOS5Dを購入し色んな撮影に対応しました。

デジタルカメラの利点はフィルムのように枚数に制約されないのと、

色合いや絞りピントなどを確認できることですね。

これだったら失敗は少ない。

シャッターチャンスはいつも一瞬ですから。

ポスターの物撮りしました。

markⅡが左でmarkⅣが右です。

手持ちで写していますから若干のブレはあるかと思いますが、解像度が高くなっているのはわかりますね。

進化していくカメラですが、感性はそんなに進化しないように思います。

一瞬で終わるチャンスを逃さないようにしないといきませんね。