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概要

news_no.100

(10)第100号 一般社団法人 全国病児保育協議会ニュース 2020年(令和2年)1月1日 病児保育を始めて、22年。協議会に関わり続け、病児保育の社会での認知を一生懸命目指してきました。1992年11月の開業を前に、大学の医局のカンファレンス室で当協議会の名誉会長である保坂智子先生の病児保育の新聞記事を読み、これだ!と思いました。小児科医をしていると、「子どもが好きなんですか?」と良く聞かれます。何度も自分で考えてみましたが、「子どもは好きかと言えば好きだが、大好きだという感じではなく、子どもは嫌いではない」というべきでしょうか。でも小児科クリニックの毎日の外来は楽しいし、困っている保護者の方々の力になれて、良かったと思うことも多くあります。 しかし、病児保育は世間に認められたか、というとまだではないでしょうか。病児保育をやりたいと思っている人たちだけが頑張っているというのが22年間変わっていない気がします。最近考えているのですが、全ての小児科クリニックに病児保育室の機能を持たせ、現在病児保育を行っているような施設は病児保育センターになれば良いと思います。 先日、嘔吐下痢の2歳の男の子が、いつもの元気そうすれば、全ての小児科医は虐待のリスクがある子どもや要保護の子どもたち、いや、本当に困っている保護者達のための本当のかかりつけ医になれるのではないかと思います。 協議会も大きくなり、研究大会も立派になりました。しかし、最近少し気になっているのですが、役員達と会員達の距離が拡がった気がします。小児科学会のような全ての小児科医が会員であるような組織なら仕方ないかもしれませんが、この協議会は、病児保育施設の職員の研修等だけではなく、協議会発足の当時の、皆が熱い議論を交わし、前を向いていけるような、そして子どもたちの未来が幸せになる一助となる組織であるために、これからの役員の方々も今まで以上に粉骨砕身、努力していただきたいと思います。協議会での役員等の仕事は、診療の合間の全国の色々な方との連絡・調整等で、大変ではありましたが、病児保育協議会の一番の発展の時期に関わらせていただき、私にとってはかけがえのない時間を過ごさせていただき感謝しています。をすっかりなくし、お布団に横になっていました。全ての小児科クリニックに病児保育室の機能を、現在の病児保育室は病児保育センターに病児保育室という優しさを育てて向田 隆通小田 文江むかいだ小児科・キッズハウスくるみ乳児院協議会ニュース 100号記念特別企画広報委員会では、2020年1月発行予定の協議会ニュース100号の特別企画として「病児保育の未来を拓く!」をテーマに、以下の要項で会員よりニュース原稿を募集いたしました。ご寄稿いただいた皆様、ありがとうございました。