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概要

news_no.100

(12)第100号 一般社団法人 全国病児保育協議会ニュース 2020年(令和2年)1月1日 私たちの「病児保育あまやどり」では、より多くのお子さんをお預かりするために、2018年に2つこれからの保育園のかたち吉村 暁子あおぞら小児科 病児保育あまやどり、にわかあめ ここ数年、自園の病後児保育室の利用が以前に比べると減少しており、自園の園児の利用をまずは増やしていきたいと保護者のニーズを知る為、9月に自園の保護者の方へアンケート調査を実施。自園の病後児保育室の認知度、利用するに至らない理由、利用された方の感想や施設への要望についてのアンケートであった。その結果、「保育料とは別に利用料が必要」「利用時間がもう少し長ければ…」「利用前の受診が面倒」など利用しづらい、と感じる意見が多かった。今後ますます病児病後児保育も保護者の働き方のニーズに沿った利用方法、例えば夜間や休日の対応、通常利用時間の延長、ハンデイーキャップ児の受け入れなど幅広く利用できるようになれば、保護者の期待に添えるのではないか。その為には、施設で働く経験豊富な職員配置の充実などが必要となる。しかしそこで働く職員の待遇は充実しているとは言えない。医療、保育、看護を兼ね備えた現場であり、待遇改善無しでは職員の充実が図れず、十分な保育看護を提供できないのではないか。病児保育専門士の資格の地位向上についても同様である。今後、更に質の高い保育看護そして保護者や子どもたちにしっかり寄り添える施設を目指し、なお且つそこで働く職員がやりがいと希望を持って働けるよう、待遇改善に向け現場からも発信し続けたい。ニーズに合わせた病児病後児保育施設を目指して矢野 真紀 おおつか福祉会 おおつか保育園 多様な保育が求められて久しい。 結果、多制度を跨いで、一時保育・延長保育・休日保育・夜間保育・年末年始保育・乳児保育・障害児保育・病児保育等々が行われている。一時保育・延長保育・休日保育など、預かる時間的な問題が大きい施策もあれば、乳児保育・障害児保育など専門的知識が必要で、保育士養成校での選択或いは必修科目として学ぶものもある。   現在、新卒で病児保育に関わる人は殆どなく、大多数は一般の保育所に勤めた経験を経て、その後病児保育に携わっている。病児保育については、勤務後の経験に頼られており、働き始めてからその方法を学び、技術を高めていく。よって、既に病児保育の従事者であっても、病児保育全般について系統立てては知らない場合が多い。 病児保育が当たり前になる今後の時代を見据えて、乳児保育・障害保育などと同様に、保育士が持つべき基礎知識としての病児保育を考える時に来ているのではないだろうか。各保育士養成校の選択科目に病児保育を導入し、その歴史・制度・現状、施設・設備、保育看護の実際・薬剤知識・食事、危機管理・保護者対応、問題点・今後の課題などを体系的に学び、病児保育の専門知識を持つ保育士を養成することが、病児保育の未来につながると思われる。「病児保育の知識をすべての保育士に」池田 奈緒子  乳幼児健康支援一時預かり エンゼル多摩