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概要

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(4)第100号 一般社団法人 全国病児保育協議会ニュース 2020年(令和2年)1月1日新年度の抱負各種委員会の抱負 感染症対策委員会は、毎年開催される研究大会での感染症セミナーの企画と協議会より発行されている「病児保育感染症ガイドライン」の充実を基本に、各地での研修会への講師派遣などにより、会員の皆様のスキルアップの一助となるよう活動しております。 病児保育は、一般の保育所のように感染症から健常な児を守るのではなく、罹患した状態の患児同士の感染をふせぎ、疾患の回復を図ることが重要な責務となっています。この視点から、実際に病児保育で扱っているのは、どの様な疾患であるかについて、調査研究委員会の委員長でもあり、当委員会の構成員でもある、荒井宏治委員が協力施設からのサンプル調査を続けております。これによって、病児保育で扱っている疾患の傾向が感染症対策委員会委員長  佐藤  勇よいこの小児科さとう 病児保育室「よいこのもり」「ラグビー・ワールドカップで燃えて」 一生に一度のラグビー・ワールドカップが終わった。私もにわかファンになった。ラグビーのルールは難しくてなかなか理解ができなかったが、試合ごとにルールを学んだ。ラグビーのルールは、ロー(LAW=法)。それは、「プレーをしても楽しく、見ても楽しいゲームを提供する事。プレイヤーの持つスキルを自由に発揮できるようにさせるためのもの」であるとの事。試合の最中、選手とレフリーがよく会話をしていたり、反則を防ぐ為に、事前にラインを示したりする姿があった。レフリーは反則か否かを審判する役割ではなく、目の前で起きたことに対して、ルールをどう適用するかを任されている。また、一方に反則があっても、相手に有利であればアドバンテージで笛を吹かずに、試合が継続される。こういったラグビー独特のルールが、難しいとされてきた所以であろうか。 優勝は南アフリカ。アパルトヘイト政策撤廃後に行われた第3回大会優勝時、初の黒人首相のマンデラ氏は、白人支配の象徴的だった南ア代表のジャージを着て「みんな南アの息子たちだ」と白人中心のチームを激励した。今回3度目の優勝、初の黒人主将コリシは、「我々の国は多くの問題をかかえている。しかし、この優勝が国の人々を励まし、困難を乗り越え一つになっていく原動力になる」と述べた。この国にとって、ラグビーは単なるスポーツではないのだとの思いを強くした。試合後のノーサイド。相手チームをたたえて花道を作り、互いに肩をたたき合う姿を見てさらにラグビーに魅かれていった。 多様性の時代、個性が大切にされる。それは子どもも職員集団も然り。職員が選手であるなら、大方、園長はレフリーであろう。良し悪しで判断しすぎていないだろうか。子ども中心で保育は考えられているだろうか。保育は面白いということを伝えているだろうか。ラグビーで燃えたあの時から、このことが頭をよぎる日々である。一般社団法人 全国病児保育協議会 副会長  髙橋 広美砂原保育園 病後児保育室「とまと」