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概要

news_no.101

2020年(令和2年)4月1日 第101号(1)2020年(令和2年)4月1日第101号〒160-8306東京都新宿区西新宿5-25-11-2F ㈱日本小児医事出版社内一般社団法人全国病児保育協議会ホームページhttps://www.byoujihoiku.net/ FAX.03-5388-5193一般社団法人全国病児保育協議会事務局一般社団法人 全国病児保育協議会ニュース大 川 洋 二(大川こども&内科クリニック) 第30回の記念大会となる全国病児保育研究大会を、2020年9月21・22日、横浜みなとみらいの「パシフィコ横浜ノース」で開催します。会頭は大川洋二全国病児保育協議会会長(大川こども&内科クリニック 病児保育室うさぎのママ)です。近年の研究大会は7月の「海の日」の周辺で開催されてきましたが、今年は東京オリンピックが7月24日から始まるため東京での会場や宿泊施設の確保が困難となり、開催時期を9月に移動し、会場も横浜みなとみらいにすることとなりました。 「パシフィコ横浜ノース」は、数多くの国際会議や展示会・イベントの開催場所として知られる「パシフィコ横浜」に隣接する形で2020年春にオープンする新しい施設です。正式名称は「横浜みなとみらい国際コンベンションセンター」、併設して大きなホテルの建設も進んでいます。国内最大規模の施設となる予定で、真新しい会場へぜひ多くの方々にご参集いただきたいと願っています。 今大会テーマは「子育て支援から子育て讃歌へ ~AIは病児保育の未来を拓くか~」とさせていただきました。2019年の日本の出生数は90万人を大きく割り込み、現在の日本の最大のテーマは「少子化」と言っても過言ではありません。このテーマを解決するには、楽しく子育てをする環境を整え、子育ての面白さをすべての人が感じ取れるようになることが大切です。子育てを楽しくする工夫について模索する中で、近年進歩の著しいAI技術をどう生かしていくかも考えていく予定です。 このようなテーマのもと、2つのシンポジウムを開催します。一つは「愛着形成と病児保育」。西岡敦子、星野崇啓、奥山眞紀子、赤川有紀の4人のシンポジストにご登壇いただきます。病気の時こそ母親が面倒をみるという根強い意見もありますが、病児保育が愛着形成に果たす役割について改めて考え、病児保育を安心して利用していただくことを目指します。もう一つは「AIと病児保育」で、田中恭子、宮本知子、服部伴之、高島裕二の4氏にお願いしました。AIの進歩は著しく、その技術を理解するだけでもたいへんですが、良いところを取り入れて病児保育の運営に役立てる方策を探ります。 特別講演は内多勝康氏(もみじの家ハウスマネージャー)による「医療的ケアがあっても安心して暮らしたい」を準備しました。「もみじの家」は成育医療研究センターに併設された、重い病気を持つ子どもと家族を支える医療型短期入所施設です。子どもがたとえ重い病気を持っていても、自宅で家族と一緒に安心して過ごすことができる社会を創ることを目標としています。病児保育の今後の展開を考える上で、示唆に富む内容が期待されます。 教育講演は「発達障害を持つ子どもの療育・保育と、連携した医療」、「眠りと子どもと保育と病気」、「子ども時代をゆたかに:よりよい保育をもとめて」、「保護者に寄り添う支援のありかた」、「保育の質向上につなげる保育士の働き方改革」、「病児保育の広域利用とICT化の展望」の6題を用意しました。それぞれ専門の講師による興味深い講演をお届けする予定です。また、例年のように8つのワークショップ、定例の協議会プログラムを開催し、参加された方々の実践にすぐに役立つ内容を目指します。 さらに、市民公開講座として「これからの日本をどうするか」を開催します。成育基本法が成立し、今年は成育医療等協議会が設置される大事な時期にあたるため、自見はなこ参議院議員、渡辺由美子厚生労働省子ども家庭局長、佐藤好美産経新聞記者、井上隆経団連常務理事をお招きして、これからの日本の子育てについて語り合う予定です。 会場となる「みなとみらい」には、ランドマークタワー、赤レンガ倉庫、山下公園、マリンタワー、中華街など観光スポットが目白押しで、昨年末には新しい客船ターミナルと商業施設などからなる「横浜ハンマーヘッド」もオープンしました。勉強の合間にぜひ横浜みなとみらいを楽しんでいただき、有意義な時間を過ごしていただきたいと願っています。2020年9月の3連休、横浜で皆さまとお会いすることを楽しみにしています。第30回記念大会横浜みなとみらいに集まろう!第30 回全国病児保育研究大会 実行委員長横田俊一郎横田小児科医院 病児保育室「JAMBO」