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概要

news_no.101

2020年(令和2年)4月1日 一般社団法人 全国病児保育協議会ニュース 第101号(7)北西 史直病児保育室「おんぷ」設間の職員貸し借り、広報・周知不足、狭い室内での過ごしかたや年齢によるリズムの違い→メディアの活用も、長時間の過ごし方、長期間利用や隔離の児への対応、アレルギー・好き嫌い対策、時間を守ってくれない保護者への対応→電話、お迎えの大人が父母でない場合への対応→氏名確認、電話、休憩時間が取りづらい③ 意見交換会として、各施設から日頃悩んでいること、疑問に思っていることを挙げていただきました。園内感染防止対策・安全対策や各市町村の微妙な行政対応の違いなどが話題にでました。④ 医師による講演(ミニレクチャー)を行いました。 利用の二大疾患?である急性上気道炎、急性胃腸炎のレクチャーでした。  静岡県は東西に長い県でありますが、ほぼ中央の静岡駅ビルで開催でき、昨年に負けないくらい多くの参加者が集まりました。引き続き少なくとも年に1回は県単位の開催を続け、静岡県の病児保育の発展につなげていきたいと思っております。転倒転落編 椅子と一緒に後方に転倒し頭部打撲A君 3 歳 男児 上気道炎安全対策レポート~ mims の事例が事故防止のヒントに~ 児の体調により昼の内服前後は静かな遊びを提供している。椅子に座ってDVD を観る場合には、保育士や看護師がそばについて危険のないように気を付けている。 当日は2名が利用し、保育士2名で保育していた。 A君は前日から38℃台の発熱があり、当日は上気道炎でお預かりしていた。入室時に発熱はなく、朝から元気に過ごしていた。昼食後、内服前後の安静のため椅子に座ってDVD を観ていた。保育士①は午睡の準備のため、A君が椅子に座っているのを確認後、A君の近くで布団を敷き始めた。保育士②はもう一人の児の与薬をしていた。シーツをかけるためA君から目を離したすきに、A君は椅子と一緒に後方に倒れ、床で後頭部を打撲した。   使用していた椅子は、軽量で座り方によりバランスを崩しやすく、転倒の危険を予測できた。保育士②に頼んでA君のそばにいることも可能であったので、声をかけるべきだった。 危険のないように気を付けるだけでなく、具体的な対策が必要です。使用していた椅子の転倒の危険を感じた時点で速やかに対策を講じましょう。対策をしていれば未然に防げた可能性があります。年齢や体格に合わせた椅子や、後方に倒れにくい構造をした椅子の使用を検討しましょう。モニターの高さや施設の状況にもよりますが、椅子を使わないという判断もあり得ます。万一の転倒に備えて、床材はクッション性のあるものを使用しておきましょう。委員会からのコメント万一に備えて、衝撃を和らげるために、床にはクッション材などを利用しましょう。