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概要

news_no.105

2021年(令和3年)1月1日 一般社団法人 全国病児保育協議会ニュース 第105号(5)に感染した乗客を乗せたダイアモンドプリンセス号が横浜に入港、様々なルートによる感染者が増加し、以後一時的な感染の縮小、そして拡大を繰り返す中で我々の生活が脅かされています。その影響は病児保育も例外ではなく、全国的に病児保育施設の利用数は減少し、多くの施設ではその運営が困難に、そしてそのスタッフも不安を感じていると思います。このような状況において、個々の施設や個人の要望を言っても埒はあきません。皆の要望を協議会でまとめて、団結して社会や政府に訴えていくべきです。調査研究委員会ではコロナ禍での病児保育施設の状況を詳らかに調べて社会に訴えるための資料を作成しています。 これまで病児保育は日本の経済発展や男女共同参画社会の実現化の中で、社会的な役割を果たし、施設数や預かり児総数は右肩上がりの成長をしてきました。しかし新型コロナ感染症をきっかけに、歯止めがきかない少子化、先行き不透明な経済状況、家庭のあり方の多様化などが加速化したように思います。だからこそ今、これからの社会の中で病児保育が、子どものために、家族のためにどのような役割を担うべきであるのかを皆様といっしょに考えていかなければなりません。もともと病児保育は医療と福祉が融合した子どもに特化した事業であり、未来においても子育て支援や家族支援を目的とする事業として高いポテンシャルをもっていることに疑いはありません。このコロナ禍の状況だからこそ、それを乗り越えるために、そして後に続くコロナ後の社会に備えるために、長い歴史を持ち、病児保育事業として高い加盟率がある全国病児保育協議会において、本委員会の活動は、病児保育事業の存続や発展に責任を負っていると考えています。どうか皆様におかれては、調査に何卒ご協力をお願いいたします。 昨年は全ての予定が新型コロナ騒動によって狂ってしまいましたが、皆様のおかげで協議会30周年記念号であります第11号の機関誌「病児保育研究」を10月に発行できました。関係各位にあらためまして御礼申し上げます。 今や病児保育は存続の危機に直面していますが、こういう時こそ、ピンチをチャンスに変えて行ければと思います。30周年特別企画でも諸先生にご寄稿いただきましたが、病児保育の黎明期の熱い思いを蘇らせて、協議会を再び盛り上げて行ければと思う次第です。 今年発行する予定の第12号では、新型コロナウイルスなどあらためて感染症その他の危機管理の重要性を再認識してのテーマを選び企画編集を進めていきたい所存です。 機関誌は、皆様からの投稿があって誌面が充実できるものなので、是非とも今年も奮って御投稿いただければ幸いです。また、叱咤激励のご意見も歓迎です。その場合は、事務局宛てにメールを頂ければ幸いです(byojihoiku@dream.ocn.ne.jp)。どうぞ、今年もよろしくお願い申し上げます。機関誌編集委員会『ピンチをチャンスに』委員長  羽根 靖之医療法人 童心会 よいこ病児保育室