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概要

news_no.106

2021年(令和3年)4月1日 一般社団法人 全国病児保育協議会ニュース 第106号(17) 基礎研修「小児医学」は、全国病児保育協議会研修委員長であり、横井小児科内科医院病児保育室「こりすの里」院長/室長の横井透先生が講師として、今回初めてのオンデマンド方式での「小児医学」研修となりました。まず、研修委員長としての研修システムについて説明され、そして「子どもの保育看護のために」必要な発達のお話から始められました。特に子どもの発達についての原則として、子ども本人が持っている「発達する力」と子どもを取り巻く環境からの「かかわり」とがバランスよく働きあうことが大切というお話は、子どもに携わる専門職にとっての原点とも考えられる内容でした。また、指示が入りにくい子どもの場合は、「指示を受ける準備ができているか」「指示を理解できているか」「子どもがわかる表現か」を考えるという視点は、発達障がいの子どもたちにも通じるヒントになる内容でした。そして、小児の診察の「いろは」の印象・外見の観察を、小児の観察「あいうえお」として表現されたお話は、覚えやすく、ポイントをも抑えることが楽しく出来る方法ですので、是非多くの方に覚えて頂きたいと思いました。また、今年は新型コロナウイルス感染症のパンデミックとなったこともあり、感染関連の内容についても詳しく説明してくださいました。基礎小児医学として、発熱、咳、嘔吐や下痢、脱水、けいれん等についても、対応や予防を含めてお話しくださいました。子どもの皮膚状態の写真もあり、具体的にも理解できたことと思います。横井先生の研修会の楽しさと緊張は、突然途中でクイズが入ることなのですが、今回は回答のないまま終えられたクイズもあり、解説をお聞きできずに残念でしたが、いろいろ考えさせられる時間を持つことが出来ました。45分という短い研修でしたが、楽しむことを大切にされていらっしゃる横井先生らしい基礎の小児医学研修会となりました。    演者:横井  透(横井小児科内科医院病児保育室「こりすの里」)報告者/座長:帆足 暁子(一般社団法人 親と子どもの臨床支援センター)研修委員会主催セミナー 基礎研修(小児医学) 第30回記念全国病児保育研究大会は歴史の1ページを「初」で埋めました。 基礎研修講座は例年なら講師が演題に立ちパワーポイントの原稿に沿って講演発表を行うところ、今回は事前収録によるオンデマンド形式へと切り替えて行われました。毎年たくさんの参加者が集う研究会に「初」の取り組みを開拓した会でした。 基礎研修「保育」も年末収録となりました。大きな大会で多くの人を前にした講演とはひと味違う会になったかもしれません。 さて基礎研修「保育」は子どもの発達を踏まえた病(後)児保育を進めるために、発達の基本を知ることが目的の一つでもあります。 その発達の特徴を演者は「子どもにとっての遊びとは」から紐解き0歳児から5歳児の遊びを、人とのかかわりに触れながらお話ししてくださいました。    演者:稲葉  穂(社会福祉法人 こうほうえん キッズタウンむかいはら保育園園長)報告者/座長:藤巻 元美(ナオミ保育園 病後児保育室バンビ)研修委員会主催セミナー 基礎研修(保育)