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概要

news_no.96

(4)第96号 一般社団法人 全国病児保育協議会ニュース 2019年(平成31年)1月1日 調査研究委員会は、病児保育協議会加盟施設の実績や実態の調査施行とその分析を活動としています。毎年実施している実績調査は、主に個々の施設の利用状況から病児保育の社会的ニーズを調査しています。実態調査は各施設の運営状況や抱えている問題点を数年おきに調べています。直近の実態調査は平成28年に実施され、その結果は協議会の研究大会だけではなく、小児科関連学会(小児科医会、外来小児科学会等)で発表し、病児保育事業の状況と社会的重要性を協議会内外に発信しています。また昨年の機関誌に掲載することで、協議会施設に調査結果を還元するだけではなく、病児保育事業が利用者や運営者にとってより改善されるように協議会が行政に働きかけをするための重要な資料になっています。 さらに今年度から各都道府県支部会長に依頼し、各自治体の病児保育事業所(病児対応型、病後児対応型、体調不良型、訪問型)の数を報告していただいています。昨今、病児保育が社会に浸透し、様々な団体が参画することで病児保育を行っている事業所数が増加しています。そこで協議会加盟施設が全体の病児保育事業所の中でどのような位置にいるのか、すなわち本委員会の調査資料の母集団の特性を明らかにする必要があります。そうすることが官庁への説明の際に、調査結果の信頼度を向上させることになると考えられます。 このように本委員会の活動は、協議会加盟施設様のご協力なしには成り立ちません。委員会としては皆様のご協力に報いるように努力をいたしますので、今年も何卒よろしくお願い申し上げます。委員長荒井 宏治あらいこどもクリニック 病児保育「きりん」調査研究委員会2019年にむけて各種委員会の抱負 感染症対策委員会は、これまで、感染症対策ガイドラインの発刊・改訂、全国病児保育研究大会での感染症セミナーの実施、ブロック研修会その他研修会への講師派遣を行ってきました。 国の施策で、保育士の質の向上がさけばれ、保育士の処遇改善と同時に、リーダー的保育士を養成するために、キャリアアップ研修が盛んに行われるようになりました。各自治体は、地域ごとに実施主体を委託し、厚労省のガイドラインの実施をまかなおうとしています。また、秋田では、他団体が実施するブロック研修会が、保育士のキャリアアップ研修に自治体から認定されたとうかがっています。 病児保育は比較的新しい概念であり、保育所保育指針にもはいっておらず、本協議会の提供する研究大会や研修会が、事実上、病児保育の質の向上に寄与してきました。病児保育におけるリーダー的保育士も、病児保育専門士の資格認定により、制度化を行っています。残念ながら、国の病児保育における処遇改善の中で、このような研修や資格についての評価はおこなわれていませんが、当協議会が率先して実施することで、後から制度が付いてくるような状況を造りだしたいと思っています。今年も、各地区支部が実施するブロック研修会などへの感染症対策に関する講師派遣は、委員会予算で旅費宿泊費などを提供いたしますので、委員の都合が付く範囲で、各地での研修に協力し、病児保育の質の向上に寄与したいと考えております。感染症対策委員会委員長  佐藤  勇よいこの小児科さとう 病児保育室よいこのもり