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概要

news_no.99

(2)第99号 2019年(令和元年)10月15日会 長 講 演会 頭 講 演「病児保育はどこに向かうのか」一般社団法人 全国病児保育協議会ニュース「病児保育室キッズケアルーム風船を始めて17年」を拝聴して 大川会長の講演内容に感銘を受けました。以下、心に残った点を抜粋します。●保育は一義的には保護者が担うものであるが、病児保育はセカンドラインの保育制度、セーフティネットとして機能するシステムである。●子育てを最後まで保護者の責務とすると、孤立した保護者はゆとりがなくなり、自信の喪失、絶望感、孤立感から虐待の可能性が芽生えるかも知れない。●病児保育とは、子育ては大変だがやりがいがあり、報われる行為であることを体得していただくシステムである。●その結果、就労者のゆとりある生活は企業の経営にも好影響を与える。●これからの病児保育はどこに向かうのか!1)病児保育を病児だけでなく保護者にも開放する。2)母児同室として病児保育士と一緒に育児をする。3)育児を楽しいと感じ、親子の絆を確かなものにする。4)AI技術を活用し、病児保育士さんの負担を軽くする。●病児保育は愛着形成に必要なものである。●温もりを維持しながら愛着形成の手伝いができる。●病児保育は「少産良育」の主役をなすもので、育児支援のみならず、小児医療、発達支援のプラットホー 山口先生の岩手山のお山のようにおおらかなお人柄が伝わるようなご講演でした。 山口先生は、小児気管支喘息の臨床経験を積まれ、昭和53年より岩手に移り住まれ、国立療養所盛岡病院で小児慢性疾患の長期入院児の診療に当たられました。慢性疾患児の治療に取り組まれ、愛情深く成長を見守られた先生のお姿が目に浮かぶようでした。 平成9年に、日本一人口の多い村として知られる滝沢村で山口クリニックを開業されました。滝沢村は平成26年1月に滝沢市になり、出生数は減っていますが、今でも人口は増加をしています。 そのお話を伺い、滝沢市は、地域の人々が支え合い安心して生活できる地域であるように推察されました。共に支えてくれる人たちがたくさんいて、つながりを持って行くことは地域づくりにおいてとても大切なことと感じました。 そして、平成14年5月に病児保育室キッズケアルームを開設されました。施設整備費の負担や赤字経営等の問題は、病児保育に関わる施設にとって避けて通れない課題です。病気の子どもに質の高い最適な環境を提供するために、課題と向き合い熱い気持ちを持ち続けることは、全国の病児保育を行う施設と通じるものがあります。 今回の大会のテーマである様変わりする子育て環境の中で山口先生のご苦労が実を結んでいく過程には大変感銘いたしました。 山口先生は、渡辺和子さんの「置かれた場所で咲きなさい」の言葉に出会い、「私は充分咲きました」と笑顔で言われました。これまでの大変な困難を乗り越えお仕事を続けられた自信や感謝等をその笑顔が物語っていると感じ、心が熱くなりました。 素晴らしいご講演をありがとうございました。講師:山口 淑子 先生(医療法人 山口クリニック 病児保育室キッズケアルーム風船) 報告者/座長:西岡 敦子(医療法人 社団仁泉会 西岡医院 病児保育室レインボーキッズ)   講師:大川 洋二 先生(全国病児保育協議会会長)    報告者/座長:三浦 義孝(日本保育保健協議会会長、みうら小児科)